こんにちは!岡谷市の歯医者大滝歯科医院です。
今回は岡谷市のカノラホールで3月4日に開催された、口腔衛生推進研究会公開講座のレポートをお伝えしたいと思います。
テレビからの取材も数多く受けていらっしゃる鈴木淳一教授に東京からお越しいただき、歯周病と病気のリスクの関連性についてお話をいただきました。
「歯周病になると、ものが食べづらくなる以外にリスクがあるの?」なんて思っている方は要注意です、今回のブログをよく読んでみてください。
食事が楽しめないことも人生の損失ではありますが、場合によっては歯周病が生死に関わる病気の引き金となる場合もあるのです。
公開講座の要点を文章化しましたので、是非一回ご覧ください。
□口腔衛生推進研究会公開講座 要点メモ
・長野県民は地球で1番長生き!?
日本が世界で一番長寿だということはご存知の方も多いと思います。そのなかで寿命も健康寿命も長野県民が1位だって知っていましたか?つまり長野県民は地球で1番長生きだといえます。これは誇らしいことですね!
健康意識の高い献立を毎日頑張って考えているお母さんの活躍や、人口に対して保健師さんが多いことも要因となっているようです。
・長野県での死因に繋がる病気ナンバー1は血管の疾患
高血圧、糖尿病、脂質、肥満、喫煙など様々な要因がありますが、今まで知られていなかった血管疾患の要因の1つが「歯周病」なんです。
・健康意識が高い県なのに、歯周病への意識が抜け落ちてしまっている
長野県は全国平均と比べても歯周病率が高い。特に40~50代が多い。放置しておくと将来の健康リスクに影響が出る。
・歯周病と早死にの関連性
フィンランドで1400人を対象に国が行った調査では歯周病が重い人の方が早く亡くなるという結果が出ている。
・歯周病と病気リスクの関連性
歯周病は心臓病のリスクを高める→感染性心内膜炎など。
動脈硬化においても歯周病菌は確認されやすい。
60歳未満で歯周病がある人は心疾患にかかる確率が2.5倍高い。
歯周病がある場合、脳梗塞にかかる確率が2.8倍高い。
アメリカでは心疾患の患者に歯周病チェックを推奨している。
歯周病菌の一種であるAa菌は血管内に血栓を作る原因になる
恐ろしい話ですが、心臓の病気、血管の病気の多くに歯周病との関連性が見出されています。
当コラムでも、健康寿命と歯について、また医療コストと歯周病について関連性を発信してきましたが、重大な病気の原因の1つとして歯周病は捨て置けない存在になっています。
これを機に改めて、毎日のハミガキを見直してみませんか?
歯を大切にして、健康に長生きしましょう!